遊者ヒロキの大冒険

episode1 〜旅立ち〜









俺「あぁ…今日から大学生かぁ。緊張するな…」

俺ことヒロキは、一人電車に揺られていた。


俺「乗り換えめんど…」


とかぼやきつつも都営三田線水道橋駅に降り立った。


そこには…


俺「ふははは…見ろ、人がゴミのようだ。」

とか言ってしまうほどには人はいなかったが、そこそこいたので『人が』でとめておいた。


俺「本館で王様に会って武器をもらうんだったな。」


ということで日本大学法学部本館を目指す…が、




俺「…来たの二回目だしなぁ、道わかんねー\(=ω=. )/」


ヒロキは困った。家を出る時に、勇者の必需品、『せかいちず』をパソコンからなんとか見つけてコピーしたものをあろうことか、忘れてしまったのだっ!!


俺「あれ…心なしか、目の前が白く…」


まだ序盤なのに、勇者ヒロキ、まさかのピンチ!!




そこに…




???「…あの、どうしたんですか?」


"なぞのおんなのこ"があらわれた




たたかう
まほう
ひっさつ
ぬすむ
アイテム
→懺悔

俺「…ゲームオーバー寸前…もとい、道がわからなくて…」


女の子「失礼ですが、どちらに行くつもりで?」

俺「はぁ、情けないコトにこれから四年間、通う大学なんです…」

女の子「日本大学…ですか?」

俺「そぅ…。」

女の子「よかったら一緒に行きませんか?私もこれから行くところなんですよ♪」

俺「本当!?ありがとうございますm(__)m」

女の子「いえいえ。…私も東京出てきてまだあまり経ってなくて、友達もいないんで一人なんで(苦笑)」


俺「そーなんすか。」

女の子「敬語はやめてね。同学年なんだから。」

俺「あ、すいま…ごめん。んじゃ改めてよろしく。」

女の子「よろしくね。私、〇〇(プライバシーの関係で上記のようにさせていただきます。)。」

俺「〇〇さんね。俺はヒロキ。」

〇〇ちゃん「ヒロキ君ね。わかった。じゃあ行こうか」

俺「うん。」




"〇〇ちゃん"が仲間になった。



そして…


〇〇「良かった…着いたね。」

俺「ありがとう、本当に…」

〇〇「こちらこそ、たくさん面白いお話が聞けて良かった。ありがとう。」


と、お互いにぺこぺこした。


中に入って、学生証、資料を手にいれる。


係「はい、奥から詰めて座って。」


…二人、並んで座る。





…一時間…なげぇ…




…狭くて、息がつまりそうだ。


〇〇「ヒロキ君、大丈夫?」

俺「まぁ…なんとか。」

〇〇「苦しいなら、一回出る?時間あるし。」

俺「いいや、大丈夫。」

〇〇「ならいいけど…無理しないでね。」

俺「あんがと」



…見るモノは見終わり、沈黙していた。それを破ったのは…

〇〇「ねぇ、ヒロキ君。メルアド教えてよ。」

俺「んあっ!?」

思いがけないコトに驚きを隠せない

〇〇「嫌?」
俺「いや、いいけど…あまりに突然でな…(苦笑)。」

〇〇「そか…ごめんね。」
俺「謝るようなコトじゃないよ。」

〇〇「良かった。はいっ、赤外線。」

俺「来た。」

〇〇「ほら、ヒロキ君も送って。」

〇〇「ん…ありがと。」

心なしか彼女の顔が赤い。

〇〇「…ねぇ」

俺「…なに?」







〇〇「…………付き合ってください」

俺「…え?まだ知り合ったばかりだよ。〇〇ちゃんのコト、まだわかんないし…」

〇〇「…あれ?」

俺「…なに?」

〇〇「東京探索、一人じゃ面白くないから、土曜日付き合ってくださいって言った…んだけ…ど。」

俺「…(そんなこと、言ったか???)」

ヒロキは酷い勘違いをした。心に9999のダメージ!!

俺「…死のう」

〇〇「ままま、間違いは誰にもあるよ。間違いがすべて間違いということも無いかもしれないし…」

俺「?」

〇〇「ひ、独り言だよ。で、どう?」


俺「あぁ、いいよ。」

〇〇「良かった♪」

本当に嬉しそうだ。




…ガイダンスも終わり…


俺「じゃあ、また明日。」

〇〇「明日も一緒に居てくれるの?」

俺「…〇〇さえ良ければ…」

〇〇「うん、こちらこそよろしく♪じゃあ、また明日ね。」

俺「じゃあね。」



…こうして、1日目を無事に終えた。








…まぁ、













エープリールフールなので女の子の件は嘘だけど…。

ははは…



ワタクシの春は何処にあるのかねぇ…

はぁるぅよ〜遠き春よ〜まぁぶた〜閉じればそこにぃぃ〜(『春よ、来い』byユーミン)